北条鉄道撮り歩き／田原〜網引 その７
これも２０１４年４月に撮ったサイクリングロード沿いの桜を目当てに足を運ぶ。ただ、まだ６〜８分咲き程度で少々スカスカな感じだ。桜自体、２０１４年の写真では成長すればいい撮影スポットになるだろうと書いたのに、８年経ってもあまり大きさが変わらず、ちょっと意外な感じがする。
桜のたもとで待機していると、網引駅のほうから撮り鉄らしき男性が歩いてきて、挨拶もそこそこに「キハヨンマルですか？」と尋ねられる。一瞬、意味がわからずきょとんとしてしまうが、ああキハ４０のことかと「いや、桜が目当てで、車両にこだわりはなくて」と答える。それが素直な気持ちで、天邪鬼かも知れないが、北条鉄道ではＪＲ東日本塗色のキハ４０より、同鉄道オリジナル塗色のフラワ２０００形のほうが似合うとさえ思う。
「運用表を見たら、今日は原則キハ４０だけど、北条町のイベントのために変則的だそうで、たぶん次の列車の後になると思います」と言われ、そう言えば北条鉄道のホームページでは、各日の車両の運用表が掲載されていることを思い出す。運用表の事前チェックすらしていないとは、撮り鉄として少々恥ずかしい。
「イベントには斉藤雪乃が来るそうですよ」と彼は続ける。さすがに斉藤雪乃なら知っている。鉄道アイドルとして、鉄ちゃんだけでなく知っている人も多いだろう。
そして二人で並んで上り列車を待っていると、やってきたのは彼の予想どおりキハ４０ではなく赤いフラワ２０００−１。でも、やっぱりフラワ２０００形のほうが映えるように思うのだが・・・。
  
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写真１１６／２０２２年４月
一緒に撮った彼は、用事があって引き上げなければいけないと残念そうに立ち去り、残されたこちらは、せっかくなので次の上り列車からキハ４０が運用に入るとの彼の予想を確かめてみることにする。果たして、そのとおりキハ４０が姿を現し、ファインダーをのぞきながら「本当だ！」とつぶやく。
ところで、イベントのことがその日の兵庫県のローカルニュースで取り上げられていた。それによると、斉藤雪乃が加西警察署の一日署長となり、北条町駅で交通安全のＰＲをしたそうだ。てっきり北条鉄道のイベントかと思っていたら、そういうことだったのか。映像では斉藤雪乃がキハ４０に乗り込み北条町駅を出発するシーンもあったので、もしかしたら写真のキハ４０に乗っていたのかも知れない。
ちなみにヘッドマークも、イベントのために地元の高校生がつくったとのことで、拡大してみると、なるほど「交通安全運動実施中」とある。ヘッドマークは運動期間中の４月１５日まで掲げられたそうだ。
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写真１１７／２０２２年４月
夕方、しつこく同じ場所に舞い戻り、これまた２０１４年４月の写真の撮り直しだ。逆光のため桜は目立たないが、夕暮れらしい雰囲気が出せたと満足している。
空に浮かぶ２つの黒い点は、列車に驚いて飛び立った鳥たちだ。
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写真１１８／２０２２年４月
これも、２０１４年４月の写真の撮り直しで、万願寺川沿いの桜並木をできるだけ入れようとしたもの。でも、やはり列車が米粒のように小さくなってしまう。
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写真１１９／２０２２年４月
それなら、線路の反対側に回って、桜並木をバックにして撮ったらいいのではと思い立ち、列車の側面に陽が当たる早朝に出かけてみた。早朝のせいで少し霞んだ感じだが、堤の桜の様子がおわかりいただけるだろう。もっとも、これでも万願寺川の桜並木のほんの一部なのである。
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写真１２０／２０２２年４月
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