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北条鉄道撮り歩き/田原〜網引 その1
冬の早朝、田原駅で上り列車を待ち受ける。
乗客は通学生3人。まだ夜明け前で、寒々としている。
ここでの狙いは、上写真045の列車の折り返し。
ちょうど日の出と重なると読んで、田原駅の網引寄りに立つ。駅の手前はカーブなので、列車のほうが勝手に角度を変えてくれる。つまり、構図を深く考えなくても適当に連写すれば光線が変わって、どこかでベストショットに当たるはず。ものぐさ撮り鉄ならではの発想である。
いよいよ日の出を迎え、空は赤く染まり、レールも赤く輝く。すばらしい、読み通りと思ったのもつかの間、みるみる日の光が強くなる。
まずい、これではフレア、ゴーストだらけになってしまう。急いで位置を変えようにも、もう列車の到着時刻。やむなく光線が直接レンズに入らないようにズームを望遠一杯にして撮る。こうして得体の知れない写真ができあがった。
初夏、田植え前の水鏡狙いで田原駅を訪ねてみると、中学生たちが熱心に駅の掃除をしていた。
「トライやる・ウィークかい?」声をかけると、
「はい!」元気のいい返事が返ってきた。
「ご苦労さん」
トライやる・ウィークとは、兵庫県で行われている中学生の職業体験だ。数人のグループ単位で、様々な企業や官庁などへ1週間派遣されるのである。もちろん駅にいたグループは、北条鉄道が受け入れたに違いない。
そこへやってきたフラワ2000−3。中学生たちは作業の手を休め、ホームに整列してお出迎えだ。
秋、ホーム脇の銀杏をちょっと強引に入れて撮る。
銀杏と言えば、隣の網引駅が有名で、それに比べると田原駅の銀杏はかなり小振りだ。
田原駅を出て、万願寺川へ至る築堤沿いにコスモスが咲き乱れていた。
写真は2012年に撮ったものだが、盛りはとうに過ぎているし、そもそも逆光である。翌年こそはと2013年、少し時期を早めて訪ねてみると、全くコスモスの姿がない。2014年も同じ。なかなか思惑通りにはいかない。
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