法華口駅も、昔ながらの駅舎だ。
それも長や播磨下里よりずっと大きく、より国鉄らしさを感じる。
写真035/2012年12月
駅舎がきれいに改装され、米粉のパン屋「モンファボリ」がオープンして間もないころ。
法華口駅は、かつて無人駅で閑散としていたが、2012年秋に訪ねてみると、きれいに改装されて、米粉のパン屋さんがオープンしていた。
店の名は「モンファボリ」 フランス語で「私のお気に入り」という意味だそうだが、何より有名なのは、店長とボランティア駅長を兼ねる北垣駅長のお見送りだ。ネットを検索すれば、山のようにブログの記事や写真が出てくる。みな一様に賞賛するのは、ぴんと背筋が伸びた北垣駅長の姿勢のよさだ。駅長のお見送りは、何度撮っても絵になる。
まずは、正調バージョン。
続いて、桜のシーズン、春バージョン。
しつこく今度は秋バージョン。
もちろん、紅葉の帽子飾りだからである。ついでに余計なことを言えば、このころは髪も金色に染めていた。
さらに本来は、サンタクロース姿のクリスマスバージョンを加えないといけないのだが、どうにも人出が多そうで、気後れしてしまって果たせていない。
長駅で触れたように、法華口駅は、桜でも有名で、春は北垣駅長のお見送りと合わせて、大騒動となる。
写真は、始発列車を県道の踏切付近から望遠で撮ったもので、まだ店も開いておらず、さすがに人出はない。でも、この日の早朝は霧が出てしまい、すっきりしない写真だ。
しばらくすると霧は晴れたが、同時に人も増えて、撮りにくくなるどころか、目も当てられない状態に。
列車が来たらどけるからと、線路の中に三脚を立てる輩も現れて、もう無法地帯だ。撮り鉄コードなどあったものじゃない。一応撮影はしたが、とても載せる気になれないので写真は省略。
北条鉄道側としても、そんな状態を放置できないと考えたのだろう、その後、線路を渡らないようにロープが張られたのであった。
北垣駅長自身、「本当は、そんなことはしたくないんですが」とは言っていたものの、撮影者の傍若無人な振る舞いに、心を痛めていたのは確かである。
一方、ごった返すホーム側の桜に対して、駅前の桜には目を向ける人も少ない。その隙を利用して、法華口駅へ進入する上り列車を撮影。
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