長駅の駅舎は、昔のまま。
10年前に訪ねたときは、古ぼけたという形容がふさわしかったが、今は違う。ボランティア駅長のおかげで、きれいに手入れされているのだ。そんな長駅の駅舎を桜のシーズンに撮影。
北条鉄道は、先に記したとおり、全線一閉塞のため、もちろん交換施設はなく、各駅とも片側ホームである。
ただ、長駅には、対抗するホーム跡があることから、かつて交換駅だったことは一目瞭然だ。
そのホーム跡にある桜が満開になった頃合いに、南側の道路からオーソドックスな構図で撮影。後で触れる法華口駅の桜も見事だが、あまりに有名になりすぎて、シーズンにはカオスと言えるくらいの喧騒となるのに対し、長駅は至って静かである。
同じホーム跡の桜を入れて、播磨横田へ走り去る列車を後追いで撮影。
ホーム跡には、桜だけでなく、これも地元の方の手による花壇がある。訪れたときは、ちょうどサルビアやマリーゴールドが満開を迎え、とても鮮やかだ。早速、いわゆる前ボケで撮影。
ちなみに、自らの撮り鉄コードとも言うべき倫理規定では、踏切以外の場所で線路を横断するのは、ご法度としている。(そんな大上段に構えなくても、当たり前のことだけど)
でも、ホーム跡へは、線路を横切らないと行けないのでは?と思われるかもしれない。実はホーム跡の裏手に道路が沿っているので、駅のすぐ播磨横田寄りの踏切を渡れば、簡単に反対側へ行けるのである。写真015の駅舎の写真も同様だ。では、道路からホーム跡に立ち入るのは、撮り鉄コードに抵触しないのかと問われると、答えに窮する。
写真018/2014年6月
今ひとつ見通しが利かず、ちょっとシャッターのタイミングが
遅れてしまい、列車の顔に斜めの影が入ってしまったのが残念。
長を出てほどなくの線路端に火の見櫓が立っている。
火の見櫓も数を減らしつつあるはずだが、沿線にはまだいくつか目にすることができるのが嬉しい。
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