■ はじめに
実は、ここ数年、北条鉄道に足繁く通っている。
昨年(2015年)、北条鉄道は、国鉄から移行してちょうど30年、前身の播但鉄道北条支線の開通から100年と節目の年を迎えた。
ただ、ご多分に漏れず、北条鉄道も厳しい経営下にあり、イベント列車を走らせるなど、経営努力を続けている。各駅にボランティア駅長を配置して、手入れが行き届いているのも、とても好感が持てるのである。その甲斐もあって、新聞報道によると、2014年度は北条鉄道となってから最高の営業利益を計上したという。
さびれゆくローカル私鉄ではなく、元気なローカル私鉄を訪ねるのは、気持ちがいい。これが何度も訪ねる大きな理由であることは間違いない。
撮影した写真も、それなりの枚数になっていて、それを訪問順に並べても、能がないので区間ごとにまとめてみた。写真は、100周年にちなんで100枚を厳選と言いたいところだが、水増ししたというのが実際である。
これからも撮影は続けることにしているので、気が向いたら追加するつもりだ。写真には通し番号を振ったので、100より大きな番号があれば、追加分ということになる。
あれこれと100枚の写真を選ぶのは楽しく、気合いを入れて原稿を書き始めたものの、単に撮影場所の説明をし続けるのは食傷気味となってしまった。今さらながら、やはり自分には、単純に出来事を綴る紀行文もどきのほうが性に合っているようだ。
ということで、各区間の最後には、撮影時の出来事などの雑記を「余録」として付けている。
本文のスタートは北条町駅。本来は始発駅の粟生駅からとすべきだろうが、編集の都合で逆にさせてもらった。
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※追加分のまとめ
2016年 4月分
2022年10月分
2023年 1月分