天満宮の森を抜けると視界が開け、直線の築堤が続く。
そして最後に大きなカーブでUターンして粟生駅に到着するのである。
ここで予めお断りしておくと、これまで写真の撮影場所は、基本的に北条町から順番に並べてきたが、この築堤からカーブにかけては、編集の都合で前後している。
冬の早朝、最後の大きなカーブで列車を待ち受けるが、霧がかかって視界がきかない。おかげで写ったのは気動車のヘッドライトとそれに照らされたススキのシルエットのみ。
本当は、背後から朝日が射し込み、ススキが光るはずだったのだけど。
別の日、今度は霧もなく晴れ渡っている。
ターゲットは光るススキにしたいところだが、さすがにこの時期は刈り取られていたので、朝日の反射を狙う。目論見どおり気動車は光ってくれたが、画面真ん中の通信柱?がなんとも目障り。
改めて朝日にススキが光るという構図にトライ。
ところが、撮影直前になって、雲が出てきて嫌なムード。見上げると、いつの間にかひつじ雲と言うのだろうか、空一面もこもこだ。でも、そっちのほうがおもしろそうなので、急遽望遠レンズを広角レンズに換えて撮影。全く予定外の結果となったが、これはこれでよしとしよう。
築堤でも朝日を狙ってみた。
しかし、これはちょっと中途半端で、真横からのアングルなら、2両編成を入れることより、もっとアップで撮るべきだった。
再び霧の早朝。
朝日が昇り、霧が少し晴れて、なんとか列車を捉えることができた。
このときの気温は氷点下2度。手前の草木も真っ白に凍っている。完全なモノトーンで寒々とした写真だが、凍てつく朝を表現できたという意味では満足している。
上り列車をずっと引いた位置から撮る。
まだ霧は晴れきっておらず、太陽も雲に隠れてしまったが、おかげでこれも荒涼感を表現できたように思う。
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